ようやくスタートした専門科目が楽しみだったのですが、
解剖学はひたすら暗記!でした。
牛、馬、犬、猫、豚の臓器、骨、筋肉などを覚えなくてはならず、しかも種差を覚えるのがとにかく大変です。
わかりやすいところでは、牛と馬では胃の数が違いますし、種によって肺の分葉の数も異なります。
そして、⚪︎⚪︎筋とか××骨などの名前を覚えるのが20代後半にはなかなか辛い。
試験は筆記と実地?の2つで両方合格が必要です。実地試験がなかなかシュールでしたね。
実地試験ではカンニングできないように、ダンボールで前と横を塞がれた机が20コ近く並んでいる教室に通されます。
それぞれの机に写真や顕微鏡、標本などが置いてあり、30秒でその臓器名、動物種などを解答し、次の机に移動という流れを繰り返します。
例えば、ある机には「動物種を答えよ」と書いてあり、顕微鏡を覗いて肝臓の組織が見えたら「これは豚の肝臓!」とか答えるわけです。そして、30秒経過して「チーン」となったら、次へ移動。
たしか、実地試験は一発勝負で追試はなかったように思います。
今考えると、英語でも覚えておくべきだったなと思います。これは解剖学に限ったことではないのですが…
後々、ここでも紹介できればいいと思っていますが、学生中に約2ヶ月、ケニアへ行く機会があり、ケニアの獣医学生と話したときに私は専門用語の英語ががわからず、相当苦労した経験があります。
日本語と英語では使える地域も人口も桁違いなので、これから獣医学を学ぼうとする人はできるだけ英語で覚えることを強く勧めます。
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