解剖学も生理学も実習はありますが、特に印象に残っているのは、
分娩観察実習でしょうか。
1年生でまだ獣医学を学んでいない時に行った実習なので、特に印象深いものでした。
分娩が近づいた牛の体温を朝・夕に測定し、体温の変化から分娩を予測します。
担当の牛が分娩間近の時には、夕方17時の検温後、2時間経ったら農場へ集合。
30分ほど様子を観察して、変化がなければ解散。次は22時に農場に集合、そして解散。
また、2時間後に集合。ということを繰り返します。
結局、その夜には産まれず、睡眠不足のまま朝から講義を受けていると、
「分娩終わったよ」
との連絡が…。
「なんともタイミングの悪い牛だなぁ」
と思いつつ、その後、別の班に混じって分娩を見せてもらいました。
牛の分娩をリアルタイムで見るのは初めてだったので、とても感動したのを覚えています。
あの頃の初心を忘れてはいけない、と常々思います。
これもあるあるネタかもしれませんが、農場での実習を終えて帰宅した後、
ティッシュで鼻をかんだときに、鼻水と一緒に敷き藁の破片が出てくることがあります。
これを見たときに「嗚呼、私は今、獣医の大学にいる」と感じます。
このエピソードは都会の大学ではないかもしれませんね…。

0 件のコメント:
コメントを投稿