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2015年9月24日木曜日

大学生活⑤〜分娩観察実習〜

今日は大学の実習について書いてみます。

解剖学も生理学も実習はありますが、特に印象に残っているのは、

分娩観察実習でしょうか。

1年生でまだ獣医学を学んでいない時に行った実習なので、特に印象深いものでした。

分娩が近づいた牛の体温を朝・夕に測定し、体温の変化から分娩を予測します。

担当の牛が分娩間近の時には、夕方17時の検温後、2時間経ったら農場へ集合。

30分ほど様子を観察して、変化がなければ解散。次は22時に農場に集合、そして解散。

また、2時間後に集合。ということを繰り返します。

結局、その夜には産まれず、睡眠不足のまま朝から講義を受けていると、

「分娩終わったよ」

との連絡が…。

「なんともタイミングの悪い牛だなぁ」

と思いつつ、その後、別の班に混じって分娩を見せてもらいました。

牛の分娩をリアルタイムで見るのは初めてだったので、とても感動したのを覚えています。

あの頃の初心を忘れてはいけない、と常々思います。



これもあるあるネタかもしれませんが、農場での実習を終えて帰宅した後、

ティッシュで鼻をかんだときに、鼻水と一緒に敷き藁の破片が出てくることがあります。

これを見たときに「嗚呼、私は今、獣医の大学にいる」と感じます。

このエピソードは都会の大学ではないかもしれませんね…。

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2015年9月23日水曜日

大学生活④〜生理学〜; Physiology

今回は生理学の講義について紹介してみます。

生理学とは「生命現象を機能の側面から研究する生物学の分野」(Wikipediaより)

とあるように、正常な状態の機能を学びます。

高校生物や化学の延長線上の科目だと思いますが、私の印象では生理学は相当難しかったです。

聞いたことのない用語が多く、理解するのが大変な科目でした。

私は高校で生物・化学選択しましたが、同学年には生物を選択してない人もいました。

おそらく相当苦労したと思いますが、その人たちもちゃんと試験は通ってましたよ。

高校での理科系の選択科目が影響するのは最初だけだと思います。

おぼろげな記憶では、だいたい概論→腎臓→内分泌→消化管→心臓→神経

のような順序で進んだと思います。

解剖学も含めて、生体の「正常」な状態がわかっていないと、「病気」についても理解できないので、「もっと勉強しておけば良かった…」と感じることも多々あって、

生理学は、高学年になってから、もう一度勉強すると本当の面白さがわかる科目ではないでしょうか。




生理学や解剖学の試験の週は大変だったので、睡眠不足もあって、バイト先で心配されたこともありました。

その時に「生理(学のテスト)がまだ終わってないので、今はかなり辛いですね」

と、言ったら怪訝な表情をされてしまったという経験は、獣医学生ではあるあるネタではないでしょうか。


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2015年9月21日月曜日

大学生活③〜解剖学〜; Anatomy

私の大学では一年次は専門科目はなく、二年になってから解剖学、生理学などが始まりました。

ようやくスタートした専門科目が楽しみだったのですが、

解剖学はひたすら暗記!でした。

牛、馬、犬、猫、豚の臓器、骨、筋肉などを覚えなくてはならず、しかも種差を覚えるのがとにかく大変です。

わかりやすいところでは、牛と馬では胃の数が違いますし、種によって肺の分葉の数も異なります。

そして、⚪︎⚪︎筋とか××骨などの名前を覚えるのが20代後半にはなかなか辛い。


試験は筆記と実地?の2つで両方合格が必要です。実地試験がなかなかシュールでしたね。

実地試験ではカンニングできないように、ダンボールで前と横を塞がれた机が20コ近く並んでいる教室に通されます。

それぞれの机に写真や顕微鏡、標本などが置いてあり、30秒でその臓器名、動物種などを解答し、次の机に移動という流れを繰り返します。

例えば、ある机には「動物種を答えよ」と書いてあり、顕微鏡を覗いて肝臓の組織が見えたら「これは豚の肝臓!」とか答えるわけです。そして、30秒経過して「チーン」となったら、次へ移動。

たしか、実地試験は一発勝負で追試はなかったように思います。


今考えると、英語でも覚えておくべきだったなと思います。これは解剖学に限ったことではないのですが…

後々、ここでも紹介できればいいと思っていますが、学生中に約2ヶ月、ケニアへ行く機会があり、ケニアの獣医学生と話したときに私は専門用語の英語ががわからず、相当苦労した経験があります。

日本語と英語では使える地域も人口も桁違いなので、これから獣医学を学ぼうとする人はできるだけ英語で覚えることを強く勧めます。





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大学生活②〜費用について〜

大学でかかる費用について書きます。

私は2度目の大学ということもあり、仕送りなしでやりくりしていました。
大学にもよりますが、国公立大なら奨学金とバイトでやっていけます。

国公立大の学費が年間約55万円。

家賃は様々だと思いますが、大学の寮に入れば相当安上がりです。

意外と高価なのが教科書。教科書は1冊1万円くらいしますし、解剖学、生理学、微生物学、薬理学…など多くの科目があり、費用の負担はかなり大きいです。

ただ、正直言って私のときにはこの教科書買わなくてよかったな、というのが何冊かあります。

あと獣医◯◯学というタイトルの教科書が多いのですが、あえて獣医という名前にこだわる必要はないと思います。医学の書籍の方が安く、イラストも綺麗で内容も深い場合もあります。
プリントを配布してくれる講義では教科書がなくとも講義とテストは問題ない場合も多く、購入する教科書を選べば、かなり費用も抑えられます。

しかし、おそらく今はカリキュラムが変更され、教科書も新しくなっていると思うので、参考にならないかもしれません。

あとは聴診器や白衣などの費用がちょこちょこかかりますが、そこまで大きな負担にはなりません。

奨学金とアルバイトの収入があれば、学費を払いながらでも贅沢し過ぎず、切り詰め過ぎない程度に生活していけます。
学年が進んで研究室に配属した場合には、その研究室の忙しさでアルバイトが難しいこともあるかもしれませんが…
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2015年9月20日日曜日

大学生活①

様々な事情で大学に入るのが遅れた人は年齢を気にしてしまうと思います。特に獣医系の学科は人数が少ないので少し目立つかもしれません。

私は25歳で大学一年生でした。
最初の感想は当然、みんな若い!とにかく若い!
もう、眩しいくらいです。
ただ、夏休みが終わって後期に入るとだいぶ垢抜けしたなぁって感じましたね(笑)

私のように再入学した人も何人かいたので、そこまで肩身が狭くはなかったです。
そして専門科目で一緒になることが多いので自然と仲も良くなります。

ただ、大学生らしいと言えばらしいのですが、専門科目に関してもやる気のない人がいると目に付きますね。単位落としたり、講義にこなかったり、寝てたり。こっちが相当苦労して大学に入ったので、余計に目に付いたのかもしれませんが。

でも、基本的にみんな優秀です。自分が同じ歳だったときとは比べ物にならないくらいしっかりしているし、彼らの記憶力とか羨ましいくらいですよ。

当然、先輩には学年上でも年齢は下の人達も多いです。最初は敬語のこととか悩んだんですが、年下でも学年が上なら敬語って感じですね。

最初は5〜6歳下と仲良くなれんのか?とか思ってましたが、意外と普通に話せます。全く違和感なく。その心配は不要かもしれません。

再入学にはいろいろと悩みもありますが、実際はそこまで気にしなくてもいいと思いますよ。


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2015年9月18日金曜日

獣医の大学に入るまで⑥

長々と書いてしまいました。長文で読みにくいと思った方もたくさんいたと思いますので、以下に簡単に入学までをまとめました。


高校卒業

大学入学(獣医系でない)…<獣医の大学に入るまで①>

大学3年終了と同時に、一年間休学
そして、世界一周の旅へ…<獣医の大学に入るまで②>

旅の途中で様々な出会いがあり、獣医の道を志す…<獣医の大学に入るまで③>

帰国して復学、そして再受験

元々の大学は卒業できたものの、再受験失敗…<獣医の大学に入るまで④>

一年間、勉強してなんとか合格…<獣医の大学に入るまで⑤>



今後は、合格した後、若い学生とともに過ごした中で感じたことなどを書いていきたいと思います。
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獣医の大学に入るまで⑤

編入試験も一般入学試験も落ちてしまい、かなりショックでした。


就活はしていなかったので、卒業後どうするかは全く決まっていません。でも、獣医になることは諦めるわけにはいかなかったので、最後の手段をとりました。


両親に「この一年だけ家で浪人させてください!」とお願いしました。予備校はお金がかかるから、行かなくていい。でも、一年間、家で勉強に集中させて欲しい!もし、この一年でダメだったら、そのあとはバイトでもなんでもしながら地道に勉強するから、とにかくこの1年だけお願いします!といって、なんとか了承をもらい、一年間、受験勉強に集中させてもらうことにしました。


この時、24歳。バリバリ働いている友人のことを考えると、今の自分の現状を直視するのが辛かったけど、せめて納得できるまでやろうと思っていました。


そして、編入試験を受けることはやめようと思いました。これは、その人によって得意・不得意があるからなんとも言えないけど、編入試験は募集人数が若干名(0人もありうる)や試験内容も対策を立てにくく、ヘタしたら何年経っても受からないと感じました。
でも、一般入試なら、範囲の決まっているセンター試験と二次試験。これならば対策も立てられるだろうということで、一般入試に絞って勉強しました。

加えて、大学に合格した場合、学費や生活費は奨学金とアルバイトでなんとかしようと考えていたので(二回目の大学で学費を出してもらうわけにはいかないと思った)、国公立を目指しました。



センター試験で80%を越えるため、自己分析をした結果

英語→ちょっとやればOK
数学→相当頑張らないとダメ
国語→そこそこ必要、特に古文・漢文
社会→現代社会選択なら直前にやればOK
生物→ちょっとやればOK
化学→ちょっとやればOK

という状態だったので、ひたすら数学と国語をやろうと決めました。



そして、一年間、外界との情報交換をほぼシャットアウトした状態で実家に篭りました。外出は実家で飼っていた犬の散歩のみ。TVも携帯も見ず、一年間ひたすら勉強。



その結果、なんとか前期日程で合格することができました。
ここまで本当に苦労したので、結果をHPで確認する時には、マウスをクリックするのが怖くて心を落ち着けるのに30分くらいかかりました。あのときの受験番号は今での覚えていて、たぶん一生忘れないでしょう。


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獣医の大学に入るまで④

前回まで一年間のバックパッカーを経て、獣医を目指すことを決めたところまで書きました。

具体的にどうやって獣医系の大学へ入ったのか、そもそも獣医になるためにはどうすればいいのか、について書きたい思います。ちょっと調べればわかることかもしれませんが、参考までに。


注:ここに書いたことは、あくまで私が調べた当時のものです。現在どのような仕組みなっているかについてはそれぞれ調べてください。また、個人的な意見を書いていることを合わせてご了承願います。



当時、私は日本で獣医になるか、海外のどこかの国で獣医になるか少し迷っていました。日本で獣医師の資格を取得しても、基本的には国内でしか効力がないのです。当時、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアは獣医学では最先端のようで、そこで学ぶ魅力はありました。しかし、自分の英語力や資金面などを考えて日本で獣医になることにしました。

日本で獣医師になるためには、獣医系の大学に入学して6年間の課程を終了する必要があります。大学を卒業することで、獣医師国家試験の受験資格が得られます。ですから、まず大学に合格しなければなりません。ちなみに日本には獣医系の大学が16校あります。

獣医系の大学の偏差値はそれぞれ調べてもらうとして、私が受験した当時は、医学部よりは低いけど、センター試験で最低80%くらいは取らないと入れないような状況でした(私立は別)。高校生や浪人生と争わなくてはいけないので、私の学力ではなかなか厳しいな、というのが正直な気持ちです。

もう一つ、編入という方法もあります。これは、大卒者(卒業見込みを含む)限定だと思いますが、4年生の大学卒業者であればいくつかの大学で設けている編入制度を利用することができます。受かれば2年次に編入できます(3年次編入もあったかな?)。編入試験は大学によって様々で、基本的には英語と小論文と面接だったと思いますが、生物・化学の試験がある大学もありました。


帰国後、私は元の大学に復学して、大学4年生になりました。なんとなく入った大学ではあるけれど、両親に学費を出してもらって入ったからには絶対卒業しようと決めていました。そして、卒業見込みであれば編入試験も受験できるので、編入試験と一般入学試験(センター試験+前期試験・後期試験)を両方受けることにしました。

この一年は正直言って相当きつかった!卒業研究をしながら、編入試験ののためにTOEICを受け、センター試験の勉強もして…今まで真面目に勉強してこなかったツケが回ってきたのだからしょうがないと思いつつ、絶対獣医になるという意思があったので、なんとか頑張れました。


しかし、編入試験と一般入試の結果は…全て不合格。

もともとの大学はなんとか卒業できたものの、結局、この年に獣医系の大学には入れませんでした。


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獣医の大学に入るまで③

続き

そんな感じで、なんとなく入った大学で自分の将来に悩み、休学して一年間バックパッカーをするという、どこかで聞くようなありがちな20代前半を過ごしたわけです。

その一年間で獣医師になることを決めたわけだけど、今回はそこのところを書こうと思います。長文になりそうだな…


東南アジアを旅していたときに、これもありがちなのかもしれないけど、幾つかの孤児院でボランティアをした。といっても、英語が堪能なわけでもなく、特別な技術があるわけでもないので、子供達と一緒に折り紙をしたり、サッカーしたりして遊んでいた(それしかできなかった)。子供達はゲームも携帯もなく、食べ物も衣服も日本と比べたら裕福ではなかったと思う。でも、みんな「将来は⚪︎⚪︎になりたい!」とか目を輝かせていて、何の目標もない自分を恥ずかしく思った。私は日本に生まれたことで不自由のない暮らしをさせてもらっていたのに、結局、自分の将来も決められず、「今まで何をやってたんだ」という後悔とともに、困っている人達に何かできないか?という気持ちが生まれてきた。こういうことを書くと、偉そうとか上目線とかエゴとか言われてしまうこともあるのだけど、旅の最中は私もずっとそれらの言葉に悩んでいた。でも、事実として自分の中にそういう気持ちが湧き上がってきた。

ここで話は変わるけど、私は海外でも夜に出歩くことはほとんどなく、ドミトリーで横になって過ごす時間が多かった。日本から持ってきた本も全部読み終わってやることがなくなると、いろいろと考えてしまう。今までなんとなく日本で過ごしてきたときにはしなかったことなんだけど、自分の過去のこととか楽しかったこと、嬉しかったこと、やりがいを感じたこととかを思い返す時間は山ほどあった。自分自身の棚卸しみたいな感じかな。思い返すと、その時間を得られたことは良かったと思う。長い時間をかけて自分の本当に好きなこと、やりたいことは何なのかを再考することができた。

そして、あるときネットカフェで次の国でボランティアをできるところを探していた。そのとき検索したどこかの団体のHPで、「獣医師の資格を持つ人」という募集があったのを目見つけた。

「ん?獣医?」

その言葉を見たときに、なんか心に引っかかったような感じがした。
そこから、獣医のことを調べまくった。獣医の仕事を紹介しているBlogとか海外で活動している獣医のHPとかを一日中閲覧した後、

「獣医かぁ、良いかもな」

と思った。そこからはもう獣医以外ないって思うようになってしまった。小さい頃から実家で犬・猫を飼っていたこととか、昔、親に獣医になれば良いじゃんって言われたこととか、いろいろな出来事も思い出して、「動物に関わる仕事」が自分のキーワードとなった。

「困っている人を助けたいということと、動物に関わる仕事がしたいということが獣医なら実現できるんじゃないか!?」


これが、獣医を目指したスタート地点。

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2015年9月17日木曜日

獣医の大学に入るまで②

大学3年が終了すると同時に、私は休学届けを提出した。

休学した一年間で何をするのか、実はそのときにはもう決まっていたのです。それは


世界一周!!


これしかない!ずっと行きたいと思っていた。バックパッカーで世界一周!
行き先も決めず、ホテルも決めず自由気ままな旅。せっかく一年という時間があるんだし、今まで一度も海外へ行ったことはないけど、行かなきゃ絶対後悔する。
はっきり言って、世界一周に対して高い目標があったわけではない。ただ、行きたかった、というのが正直な思いだった。今考えても、若いなぁと思う。
行くと決めたときから、バイト三昧の日々。早朝から引っ越し、夕方から居酒屋という日々を送ってなんとか資金を貯めた。

そして、4月、バイトで貯めたお金とバックパックと少しの荷物を持ってタイの首都バンコクへ飛び立った。

訪問した国は、タイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、中国、ネパール、インド、トルコ、シリア、ヨルダン、イスラエル、エジプト、イエメン、エチオピア、ケニア

タイでぼったくられ
カンボジアの孤児院を訪問して
ネパールで高山病に苦しみ
インドではこれ以上ないくらい怒りを爆発させ
中東では宗教について考え
ケニアで2ヶ月近く過ごした後、出発から約一年後に帰国した

訪れた国の思い出を語るのも良いのだけれど、それだけで長くなってしまうのでこれ以上は割愛します。


これまで獣医に関して全く触れていないのですが、この世界一周中に重要な出来事がありました。
それについては次回。





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獣医の大学に入るまで①

みなさん、こんにちは!
このblogでは獣医になって働いてからのあれこれを書こうと思っていますが、
その前に私が今に至るまでについて、何回かに渡って書こうと思います。
そもそも、まだ国家試験に受かってないので、獣医になってからのことは来年以降しか書けません。

自分の過去について書こうと思った理由は、獣医師を目指す高校生、浪人生に加えて、私のように1度他の大学を卒業した後で「獣医になりたい」と思い立って努力している人に少しでも自分の体験をフィードバック出来れば良いと思ったからです。

ちなみに現在(2015年9月)、30歳、独身男、某大学の獣医6年です。




まずは高校〜大学(一回目)について

<高校>
私の高校は全国的に有名ではないが、県内ではそこそこ有名な高校で、いわゆる進学校。その中で自分の学力はちょうど真ん中くらいだったと思う。サッカー部だった私は高校生活のほとんどをサッカー中心で過ごしていて、引退したのは高校3年の11月だった。そんな状態で入れる大学は多くはない。だから、推薦でいける大学を志望して、なんとなーく大学に行くことにしてしまった。

<大学>
大学では理学部に合格し、化学を専攻していた。化学に興味があったから選んだんじゃなくて、なんとなく得意だったから選んだだけ。研究者になりたいわけでもなく、化学を専門とする職業に就きたいわけでもない、という状態だった。当然のように、勉強なんかしないで、部活とバイトばっかりしてた。

そんな私にも、就活の波がやってくる。当時は今よりも就活が早くて、大学3年の夏くらいから周りはいろいろ調べたりしている。でも、私は自分の専攻と結びつくような分野の就職に一切興味がなかった!というか、自分が何をやりたいのか、何が好きなのか、よくわからなかった(その時は部活も辞めていた)。
自分のやりたいこともわからないまま就職して、テキトウに仕事して、結婚して…
なんて人生は絶対嫌だ!

「やばい、このままじゃ俺の人生つまらなくなる」

そう思ったんだけど、就活は迫ってくる。どうしようか…
まずは時間が欲しいと思った。とにかく考える時間が欲しい。

「よし、休学しよう!」

そして、大学を一年休学して、そのとき英国でワーホリしていた兄の影響もあって海外に行くことにした。


②へ続く
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