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2015年10月5日月曜日

獣医学生の就活④

獣医師を目指す人に人気のある就職先として、動物園や水族館があります。

ライオンやキリンの治療をしたり、

サメやイルカの健康管理をする仕事は、とても魅力的ですよね。


でも、動物園や水族館の獣医師になるには何が必要なのかわからないことが多いのではないかと思います。

私も細部まで詳しいわけではないですが、知ってる範囲で紹介したいと思います。



まず、動物園や水族館の獣医師は毎年募集があるわけではありません。

普通は今まで働いていた人が様々な事情で辞めることが決まり、空きが出たら募集します。

募集が少ないので、倍率はとても高いです。



6年生の9月くらいになるとほとんどの学生は就職先が決まっているのですが、

動物園などの場合は上記のように獣医師に空きができることがわかってからの募集になるので、

就職が決まるのは結構遅くなります。

他の学生の就職先が決まっていく中で、獣医師募集の案内をひたすら待つのは精神的に辛いかもしれません。

しかも、本当に募集があるかどうかも未定なのです。



新卒の獣医師でも採用されると思いますが、臨床経験◎年以上が必要な場合もあります。

臨床経験を問わない場合でも、応募してくる人は臨床経験を積んだ先生もいますから、新卒は大変ですよね。



これらの事情で、動物園などを希望する学生でも、

最初は犬猫の動物病院に就職して経験を積もうとする人もいます。

その人は、エキゾチックアニマルに強い動物病院を選ぶことが多いようです。


ここまで書いてしまうと、就職はほとんど無理なのでは?と感じる方もいるかもしれませんが、


動物園や水族館は日本に多くあり、毎年、いくつかの募集はあるようですから、

チャレンジする価値は十分にあると思います。


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2015年10月3日土曜日

獣医学生の就活③

海外へ行きたい!海外で最先端のことを学びたい!

と、願う学生は沢山いると思います。


大学に入って感じるのですが、獣医系の学生は偏差値の高さの割に内向き志向の人が多いです。

もちろん、海外の研究所へ行く人も、専門医の資格を取りにアメリカへ行く人もいるとは思いますが、

もっともっとそういう人がいて良いのでは?と感じてしまいます。



私も卒業後に海外へ行く希望はありましたが、諸事情により国内での就職に決めたので、

人のことを言える立場ではありませんw



小動物の獣医であれば、海外で専門医の資格を取る選択肢もあります。

馬の獣医さんでもアメリカで専門医の資格を取った方がいるようです。


でも、牛の獣医で、海外で専門医の資格を取った人の話って聞いたことがありません。

もし、アメリカや欧米、オーストラリアなどの国で牛の獣医として専門医の資格を取った人がいたら、

連絡をしてもらえたら嬉しいです!聞きたいことが沢山あります!




私は、国家試験終了後の春休みにアメリカの大学のVisiting programに応募しようと思っていました。

このプログラムでは、向こうの大学の最高学年のclinical rotationの見学者として参加できます。

一切手出しはできませんが、アメリカの獣医療を直接見れることに魅力を感じました。

メールで問い合わせたのですが、

参加費850$で、さらに交通費や宿泊費などの雑費は別とのことでした。

完全に予算オーバーなので、諦めることにしました。




しかし、ラッキーなことに、今、獣医の4年生や5年生で海外留学を希望する人は

「トビタテ留学Japanプログラム」

なら、留学費用を支給してもらえるかもしれませんよ!

私はもう応募資格がないのが残念ですが、

みなさんぜひ、調べてみてください!




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獣医学生の就活②

前回、就活について一気に書いてしまいました。

今回は牛の獣医の就職先について、もう少し詳しく書いてみます。


牛の獣医として働くには、大きく二つの道があります。

それは、共済組合の獣医になる道と開業医の下で働く道です。

共済制度とは牛の健康保険のようなもので、酪農家さんが掛け金を支払い、その掛け金に応じて牛が病気や事故にあった際に補填してもらう制度です。 

ここで働く獣医は、農家さんからの連絡を受けて農場へ行き、診察、治療するのが主な仕事ですが、

治療以外に繁殖検診や防疫の業務もあるようです。

正しい表現ではないかもしれませんが、半官半民の組織という印象です。


次に開業医についてです。

牛の獣医で開業というとイメージのない方もいるかもしれません。

仕事内容はその人(会社)によって違い、繁殖、飼料、衛生、予防などそれぞれ特徴があります。

もともと共済組合で働いていた人が辞めて開業する例が多いように思います。


共済組合も開業医もどちらにも強みや特徴があるので、牛の獣医を目指す方は実習に行くのが最も良いと思います。


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